輪廻の詩⑶「鯉よ集まれ」

輪廻の詩⑶ 「鯉よ集まれ」

底に沈んでいる
泥 想い出 記憶が
浮き上がる
木の枝と共に

風が吹いて
波紋が
広がって行く
ユックリと
畝りながら

時代の流れが
木の葉の
吾を載せて
関を越え
流れ出る
外海を目指す

知りたいのは
貴女の行方

空に飛散した
愛の言葉と
宿命と運命を
載せた船魂

総ての
謎を解く
鍵は
何処に

あなたの
御手か
背負た
孫の
寝息か

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